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信じる力

執筆者の写真: asami otsukaasami otsuka

相棒のとら君(猫ちゃん)とそして大切な仲間や大切な生徒さんたちと過ごした、2月9日から27日今日までの出来事を綴ります。


2月9日夕陽が綺麗な時間帯のこと。

いつもだとスタジオのバルコニーでとら君と2人並んで夕陽を浴びているはずのタイミングだったのですが、とら君が見当たりませんでした。


5階の屋上からとら君を呼ぶとビルとビルの間の下で反応しました。

そう、転落してしまったのでした。


実は初めてのことではなかったのですがでも動揺は隠せません、すぐに一階まで迎えに行きましたが、一向に歩いてこっちまできて来れません。


これはただ事ではないと、夕日が落ちる前にはビルの隙間にどうにか入って救助しないと大変なことになるなと、私は意を決して救助に取り掛かりました。


ようやくとら君の所まで来ました、酷く興奮状態で周囲は血だらけ、私を噛み付く口の中は真っ赤な血の海。直ぐに病院に連れて行きましたが、極度のパニックとショック状態で今何かをするのは危険すぎるとのこと、48時間は様子を見て落ち着いたらもう一度来て下さいということで、何もできず家に連れて帰って来ました。


病院嫌いのとら君ですが、大概はお家に戻ればリラックスしていつもの調子になりますが、その日からのとら君は全く別人のようになり超凶暴な状態で私も近づくことができなくなりました。


その日の夜からケージの隔離が始まりました。


ケージに入れるのも凶暴すぎて一人では出来ずに夜の23時過ぎだというのに友人に手伝いに来てもらいました。次の日はお水を入れてあげたい、次は何か食べるものを入れてあげたい、3日目にやっとトイレをケージに入れてあげる、という具合に一日一回の接近しかできませんでした。


正直、本当に生きているのかも分からないし、この先どうなるのかも本当に分からない。


とりあえず刺激して興奮させて傷口に触るといけないし、体力も消耗させたくないのもあって、一日一回の苦しい苦しい息が詰まる日々。


ちょうどこうなる前の日に、買物してあった沢山の食材。

でも、私の手は動かず、食べ物へ手が伸びない

”食べる” という大切なことなのは頭では十分に分かっていても、体が全く受け付けていませんでした。


病院で怪我を負ったとら君を預かってもらえたらどれだけ気持ちが安心するか

どうにもできない状況の中、何処かに逃げたい、諦めたい気持ちもありました

体が固まって、まっすぐに立てない。力が入らない。。


怖くて身震いが止まらない状態が毎日で、いつも友人に電話をしたり手伝いに来てもらっていました。


友人の一人と話をしていた時に、その子の愛猫ちゃんの大変な時にSNSでお祈りのお願いの発信をしていた話が出ました。(私もその時お祈りをしていました。)

猫には奇跡が起こりやすいんだって!

お祈りが本当に効いたよって!

 

その日から私は少しずつ後ろ図去りの態勢から、私がそこでしっかりと立って踏ん張らないでどうするんだ!ってようやく少しだけ光が見え始めました。そして私ができることは、無事をお祈りをしたり、元氣を送ることしかないんだと、今すべきことが明確になりました。


2月12日 偶然にもいや必然なのか、新月がやって来ました。

これまでも新月の日には個人的にもそしてクラスの中でも一緒に毎月お祈りをして過ごしてきました。でも今回はいつもとは違います、渾身の想いを込めた心からの祈りの日となりました。とら君を慕ってくれる生徒さんたち、友人たちにも呼びかけをし、お祈りをお願いしました。


同時にこの日からアニマルヒーラーさんに依頼をし、とら君が今何を思っているのかをヒーラーさんを通して交信をはじめました。


丸3日、とら君の顔も見れず、どんな状況かも確認できない不安な状況。

オシッコが全然出ないと毒が身体中に回って最後は死んでしまう、お水だけは飲まないと危険だ、そんな状況、魔の48時間。

ここが正念場でした。


ヒーラーさんとZoomアプリにより繋がりました。

何の疑いもなく、とても自然に安心してヒーラーさんに委ねられました。


”とても痛い”

”とても怖い”

そう言ってますと教えてくれました。


あぁ、とら君、そうだったんだね。。

とら君が一番頑張っている。

ごめんね、私も物凄く怖くて、隣に居てあげられていない。


怖くて怖くて、何もかもが怖くて、それで凶暴になってしまって居たんだね。少しの気配でもこんなに殺気立って、今まで一度も私に怒ることをしなかった子が、本当に本当にただ怖くて怖くて仕方がなかったんだと、ようやく彼の心境が見えてきました。


もうひとつ、言ってますね

”あなたにこんなことになってしまってごめんなさい”

ずっとずっとそれを気にして謝ってますよ。


そして動物病院でも確認できていない、とら君の体の状況も遠隔で診ていただき、(気功のようなものだと私は思っています)エネルギー療法でヒーリングを行っていただきました。


そして私からとら君に、声を掛けてあげてくださいと言われました

とら君のこと、怒ってなんてないよ

(全然怒ってないよ。むしろ心配で心配で息ができないよ。)

みんなとら君を助けたくてここにいるよ

(心から愛してる。早く怖いのがなくなって、毛布でフミフミしたり抱きしめたいよ)


相手の気持ちが分かるとこんなにも安心できる。

その日から毎日、とら君に声を掛け続けました。(相変わらず1日1回しか近づけず。)

とら君がいつも気持ち良さそうな顔で夜お布団で寝ている姿、なんとも言えない穏やかな顔で日向ぼっこしている姿を想像して祈りました。


14日の夜、また別のヒーラーさんより遠隔ヒーリングを私ととら君は受けていました。その途中で大きな地震が起こりました。(宇都宮市は震度5弱から強広い範囲で停電)


私はこの一週間の中でマックスの恐怖心を感じました。むしろ、人生においてでも1位、2位の恐怖です。トラウマを元々持っているので過去のトラウマととら君に関しての恐怖と地震の恐怖がトリプルでやってきたのでした。


でも、誰も助けてはくれません。

ゆっくりゆっくり呼吸をして、体の震えがなくなるまで耐えました。


途中省略しますが、翌朝無事にお家で朝を迎え、地震の恐怖はようやく落ち着き、相変わらず様子を見に行くことが一人ではできないのでとら君には午後まで近づけなかったけど、最初の4日間くらいは閉ざしっぱなしだったロールカーテンを午前中に少し開けておきました。


ふとなんとなくですが、とら君の細い声を聞いたような気がしたけど、風の音かなぁなんて思いながら

”昨日の夜は怖かったねぇ”

”とら君が寒くないか心配だったよう”

とか話しかけたりしてその日過ごしていました。


午後来てくれる友人が来られないという連絡をもらい(毎日代わりばんこに友人たちが、一人では何もできなくなってしまった私のヘルプに来てくれていました。)、流石に今日は一人で餌やお水交換しなくちゃダメかぁとか言って気合いを入れていました。でも結局友人と電話しながら電話ごしに後押ししてもらってケージに歩み寄りました。


ケージ開けると、いつものように最初は威嚇したのですが、声が少し小さくなり、そのうちピタッと静かになりました。

あれ?

しかもケージの中のドームから顔が見える!

一週間ぶりのとら君の顔、光があたったとら君と初めて目が合いました。


そこから1時間くらいして、とら君はなんと、自らケージの外に出て来ました!

いつもの様子で歩いてる!


私は正直お化けでも見てるみたいで怖くてあまり近寄れませんでしたが、とら君の心にはもう恐怖心はどこにもなくなっていました。


暗闇に1週間って本当に怖かっただろうな、今想像してもあの時の状況が信じられません。


その日の夕方

大雨のあと、夕陽に照らされたオレンジ色の優しい雨が降っていました。

ほぼ毎日見ているスタジオからの美しい夕陽。

でもこの日の夕陽は本当に本当に素晴らしい夕陽でした。

美しくてずっとずっと見つめていました。


全てがもう大丈夫、そう言われているようでした。


その美しい夕陽の反対側には虹が出ていたようです。

生徒さんから大きな虹の写真が送られてきました。


それからさらに約1週間を経た今日。

今日は満月。


もういつものとら君には会えないかもしれない、元通りなんて無理かもしれない、先が見えない不安で毎日ゾクゾクして体が硬直したり、動悸の症状が出たりと、心が完全に弱ってしまっていたけれど、今はすっかり元気なとら君に背中を押されて、ほぼいつもの日常に戻って来ています。


こんなに穏やかな気持ちで今日という日を迎えられたこと、みんなに支えらて私ととら君が生きててよかったと、心の底から思えることに感謝してます。


沢山の愛と祈りをありがとうございました。

そしてこれからもよろしくお願いします。


みなさんと互いに支え合って

私たちはこれからも生かされるでしょう


本当にありがとうございました。














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