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  • 執筆者の写真asami otsuka

おばあちゃんの誕生日


4月のはじめ、在宅が徐々に増えテレビ暮らしが生活に染み付いてきた頃(笑)

※これでもいっときTVが完全に必要無くなり、TVと無縁の時代もあったのですが^^もうすっかりテレビっ子♪


たまたま美輪明宏さんがTVに生出演で登場されました。


今のコロナ感染拡大問題について、どうお考えですか

という質問に対して、こんな世界恐慌は私も戦後初めてだ、

戦時中のことを思い出しながら色んなお話をされておりました。


しばらく観入っていたら、私のおばあちゃんの顔がふと眼に浮かんできました。


幼少時代、おばあちゃん子だった私はかなりの時間を祖母と過ごしました。ご飯を残したり、作ってくれたご飯に不平不満を言ったりすると、昔は食べるものが無かったんだよという話が始まり…もう時代は違うんだよ!まーた始まった!とかそんな反抗心までその頃はあったのをよく覚えています。



私たちは今、自分と自分の大切なひと、自分の街、自分たちの国、世界の人たちの命をコロナから守るために自粛をしています。

外食や外出は自粛を呼びかけられていますが、食糧にも困らず好きなものが毎日食べられる。お仕事を失い、本当に不安な状況の最中にいる人もいるけれど、国からの援助が少しだけどある。


美輪さんがおっしゃっていました。


” 貧困の中のご馳走 ” と ” ご馳走の中の貧困 ”

どっちが不幸ですか? と。


美輪さんの若い頃、ご飯ももう何日も食べていない、住む家もなく駅のホームに寝泊まりしていた時に助けてくれた大学生がいらっしゃったようです。寝るところを提供してくれてさらに翌朝には目玉焼きを作ってくれたそうです。当時はご馳走だった目玉焼き、そしてお腹がペっコペコだった美輪さんはその時の味が今でも忘れられないそうです。


今は毎日食べたいものを食べられる、言わばご馳走の毎日、ご馳走も続くと当たり前になってしまって、いざ本当にものが無くなった時に不満に感じてしまうのが今私たちの経験していることで、だからやっぱり今まで趣味や娯楽でもお仕事でも何でも、やりたいと想ったことは叶えられてきた環境に今こそ、とても有り難いこと、奇跡的なことだったのだと思いました。



4月23日の誕生花はハナミズキ

そして、おばあちゃんの92歳の誕生日を迎えました。


毎年お花を用意してお祝いに駆けつけるのですが、今年はそれができなかったのでビデオレターに歌やメッセージを託し、本人に視聴してもらいました。


老人介護施設の玄関の向こう側とこちら側。

ガラス越しにI Pad を震える手で持ち、動画を見ているおばあちゃん。

横で一緒に見ているヘルパーさんが泣きそうになっていたけど(笑)、おばあちゃんにはどう伝わったのかな。


電話やインターネット、端末の素晴らしい機能を使って色んなことが可能になっている、昔とは違い今の恵まれた時代だからできることに感謝しています。






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